当社は、1805年(文化2年)の創業以来、二百余年にわたり「くず餅」一筋に歩みを重ねてまいりました。
これまで重ねてきた年月は一言で語れるものではなく、江戸、明治、大正、昭和、平成、令和と移りゆく時代のなかで、多くの困難や変化を乗り越えてまいりました。そこには、時代を共に歩んでくれた仲間たち、そして何より、くず餅を愛し支えてくださったお客様の存在があります。この積み重ねが、今の船橋屋を形づくっていると深く感じております。
私たちは、「くず餅」を通じて、美味しさだけでなく、日本の伝統や文化、そして心に安らぎと豊かさを届けたいと願っています。
「くず餅ひと筋 真っ直ぐに」という理念のもと、変わらぬ製法を守り続けながらも、時代の声に耳を傾け、より良い品質への探究と挑戦を重ねております。
近年では、くず餅の発酵過程で見つかった「くず餅乳酸菌Ⓡ」に注目し、健康への新たな価値を追求する取り組みにも力を注いでおります。伝統の中に革新を見出しながら、くず餅の新たな可能性を広げてまいります。
船橋屋は、「伝統継承事業」と「伝統創造事業」の両輪をもって、日本の豊かな食文化と知恵を次世代へ繋ぎ、心と体の健やかさを育む社会づくりに貢献してまいります。
これからも、皆さまの暮らしに“口福(こうふく)”をお届けできるよう、真心を込めて歩み続けてまいります。
今後ともご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。
代表取締役社長 神山 恭子